実施報告

2019.07.22
アートラボぎふ

表面から内面へ-再現から表現へ 第3回「理性と本能のあいだ」 実施報告

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現代アートに至るまでの美術の歴史をたどり、様々な芸術家による思索や挑戦を学ぶ3回シリーズの講座の第3回目を開催しました。キュビスムやシュルレアリスム、そして抽象絵画への流れを講師によるレクチャーと映画「ポロック2人だけのアトリエ」でたどりました!


【開催概要】 チラシはこちら(PDF)

◆日時  令和元年7月13日(土) 13:30~17:00

◆会場  高山市民文化会館(高山市)

◆講師  桑原 鑛司氏(Art Award IN THE CUBE企画委員会委員長)

◆参加者数  23名


◆内容  フォービスム、キュビスム、抽象絵画、ダダイスム、シュルレアリスムなど、同じ時代に別の考え方をもった画家が数多く存在した時代を作品画像とともにたどりました。

美術史のうえで、抽象絵画を最初に始めたのがカンジンスキーであるといわれているが、まだ建物や人など少し具象が残っている絵画を例に、絵の読み解き方のお話がありました。続いて、ピート・モンドリアンの木や、水面にきらめく日の光など、ある具象から抽象化していく絵画の紹介や、根源の色を直線だけで表現した作品についての解説がありました。

その後シュルレアリスムのマックスエルンストの奇妙な組み合わせ(ディペイズマン)の作品や、偶然性を利用するフロッタージュやデカルコマニーなどの表現方法を利用した作品などが紹介されました。他にも非現実な不思議な空間やダリやこれまでの価値観を否定したデュシャンの作品などが紹介されました。

最後に、映画「ポロック 2人だけのアトリエ」を鑑賞し、第2次世界大戦前後、誰もやったことのないことをやるという気概を持った画家の半生とその時代を追体験しました。

◆参加者の声  「現代美術、特に戦後アメリカの表現がよくわかりました」「アクションペインティングに対する理解が深まった」など、講義と映画で現代アートのへの流れを理解していただけ、さらに「現代アートに対する講座を希望」される方もいらっしゃり、知識欲向上につながる講座となりました。 

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