実施報告

2020.09.24
アートラボぎふ

書と現代アート 大書実技講座 実施報告

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書道家でありアーティストの横山豊蘭氏をお迎えして、大きな筆で書く技法と秘訣を学ぶとともに、最後には8mの大きな平仮名の「し」を書くワークショップを開催しました!


【開催概要】

◆日時 令和2年9月13日(日) 13:30~15:30

◆会場 ぎふ清流文化プラザ 長良川ホール (岐阜市)

◆講師 横山豊蘭氏(書道家・アーティスト・名古屋芸術大学非常勤講師)

◆参加者数 20名


◆内容  近年の書道パフォーマンスブームの先駆者である横山豊蘭先生を講師にお迎えし、大書実技講座を開催しました。会場は、ぎふ清流文化プラザの長良川ホール。観客席を収納した広い会場で、コロナ禍の中での開催につき十分なソーシャルディスタンスを確保するため、20名限定で開催。多くの人に書の魅力を知ってもらいたいとの横山先生の配慮で、長さ15mにもおよぶ大書パフォーマンスを事前収録し、書の歴史や平仮名の「し」が漢字の「之」から生まれたこと、書聖 王羲之の「蘭亭序」には書体の異なる「之」の字が20文字出てくるが同じ形が二つとしてないことなどの解説も併せて、事前オンライン講義として「アートラボぎふONLINE」ホームページで動画配信しました。

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まず最初に、身体全体を使って大書実技を行うため、参加者全員でストレッチ運動を行い身体をほぐしました。その後、横山先生の講義が始まり、書聖 王羲之から始まる書家の歴史や筆使いの俯仰法の解説がありました。

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その後は、大書の実技です。まずは、4尺(約1.2m)四方の和紙に、参加者が漢字の「之」を書きます。最初に横山先生が見本を示しながら、大きな筆で書く技法と秘訣を伝授します。その後、参加者は思い思いの「之」の字を書きました。

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最後は、いよいよ巨大な平仮名の「し」を書くパフォーマンスに挑戦です。一人ひとり順番に、会場中央に設置された長さ8mの大きな和紙に身長ほどもある大きな筆を使って、これまでに経験したこともないような大きな平仮名の「し」を書きました。講師の丁寧な指導により、子どもから大人まで、初心者から経験者まで楽しめるワークショップとなりました。「書は単なる視覚的な芸術ではなく、無限に拡がる豊かな世界との身体(しんたい)を含めた心の交流でもある」という横山先生の考えが参加者の皆さんに伝わったことと思います。

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◆参加者の声  「普段は体験できないものを体験できた」「一人ひとり丁寧に教えてくださりありがとうございました。なかなかできない体験でしたので、とても楽しく時間を過ごすことができました」と大筆で大きな字を書く貴重な体験に満足されたようでした。

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