実施報告

2021.12.03
アートラボぎふ

現代アートの楽しみ方 ーぎふ美術展の自由表現部門とAAICー 第2回 実施報告

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昨年度までに、岐阜市と高山市で開催して好評だった「現代アート」とは何か?を学ぶ5回シリーズの講座を受け、今年は「現代アートの楽しみ方」と題して、第1回を「第3回ぎふ美術展」会期中に岐阜県美術館で開催したのに引き続き、第2回を飛騨高山まちの博物館で開催しました。Art Award IN THE CUBE(AAIC)入賞作品の映像及び「第3回ぎふ美術展」自由表現部門の入賞作品の画像を観ながら「現代アート」を楽しみました!


【開催概要】 チラシはこちら(PDF)

◆日時  令和3年11月20日(土) 13:30~15:00

◆会場  飛騨高山まちの博物館(高山市上一之町75)

◆講師  桑原 鑛司氏(洋画家・Art Award IN THE CUBE企画委員会委員長)

◆参加者数  19名


◆内容  「第3回ぎふ美術展」会期中に岐阜県美術館で開催した第1回に引き続き、第2回を飛騨高山まちの博物館で開催しました。当日は、「清流の国ぎふ」マスコットキャラクターのミナモも応援に駆けつけてくれました。

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最初に、「Art Award IN THE CUBE 2020(AAIC 2020)」の大賞作品『石斧をモチーフにした石斧の彫刻』をはじめ入賞など9作品の紹介映像を観ながら、解説を加える。

次に、今年8月に岐阜県美術館で開催した「第3回ぎふ美術展」自由表現部門のぎふ美術展賞『あいにきたよ』及び優秀賞の3作品の画像をスクリーンに投影し解説を加える。

最後に、2023年に開催予定の第3回AAICの審査員、山極壽一氏(総合地球環境学研究所所長)の著書『都市と野生の思考』(AAIC2017の審査員鷲田清一氏との共著、インターナショナル新書  2017)を紹介し、「人は歩くことで何かを表現している。歩く姿を見て我々は何かを感じる。人は歩くだけでも何かを表現する生きものなんだ。これがアートの起源ではないか」という一説に触れ、目から鱗の思いであったとのこと。人はまず何かを表現したいという思いがあり、その方法は何だっていいんだ、その時自分にできる方法・手段でやるしかないとの思いに至った。学生時代から石膏デッサンに明け暮れ絵画がすべてであり、どういう新しい絵を描けるか、何を絵で表現するかを考え続けていた講師にとって、「現代アート」という言葉にずっと違和感を感じていたところ、「現代アート」とはまさにそうしたことであり、AAICの作家たちも然り。AAIC2020の「記憶のゆくえ」というテーマを表現するため、彼らはそれぞれの考えに従って作品を制作した。それでいいんじゃないかと思うようになったとのお話がありました。

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◆参加者の声  「普段関わることのない現代アートについて深く知ることができました。詳しいご説明をありがとうございました」「岐阜県美術館へ足を運んでみようと思いました。映像と説明を聞いただけでどれも素敵な作品だと想像できました」「現代アートが少し分かった気がした」など現代アートへの理解を深める講座となりました。

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